ささやかな日々

欧州現地採用の何気ない日常

移動と別れ

ヒヤシンスが更に開花して、クロッカスの蕾が大きくなりました。

リビングに入ると近づかなくてもヒヤシンスの香りがします。

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来週で入社以来一緒に働いてきた駐在員の同僚が移動になります。

先週末が最終出荷で、昨日おうちに招かれてきました。

交代勤務で直接オフィスで会うことはほぼなくなったのもあって、

いなくなる実感が未だにありません。

そもそも移動の話しが出たのが5年前で、去年一気に進んだものの

コロナでビザの発行が難しくなり伸びに伸びでいました。

ただ、同僚も奥さんもそして私も今回も伸びると思っていたのに、

何と日本経由で完全移動することになりました。

ビザの発行で日本の領事館に行かないといけないとかで、昨年末隔離してまで

一時帰国していたのに、今回は入国するためのだけに日本経由です。

EUからは例外を除き入国できないそうです。

もちろんまた2週間隔離付き。

3ヶ月で2回も隔離する人もそうそういないんじゃないかな。

 

同僚とは年も近く(日本の学年で言えば、同僚が一つ上だけど実際は半年の差)、

本人は毎回全否定するけど、似てるとこもあり同士というか、

職場で一緒に戦う戦友のような感じで過ごしてきました。

私の前任者が試用期間内に解雇されたのもあり、私は前任者からではなく

同僚から仕事を引き継ぎました。

本社からやってきたとはいえ、業務自体は全く違うので色々大変だったかと思います。

同僚が移動してきた半年後に私が入社して、当時最年少の私たちが

色々物申して改革してきました。

変化を好まない保守的な現地の同僚たちを巻き込んでの改革は色々大変でしたが、

上も巻き込んで今はそこそこ効率的に業務が行えるように。

昭和か?ってくらいのやり方で仕事をしていたので。

ある意味30代の最も長い時間を一緒に過ごしてきた相手です。

同僚は私と違ってプライベートも全面開示なので、奥さんとの出会いからの

相談にも乗ってきました。

奥さんと知り合う前に言っていましたが、母親よりも今までの彼女よりも

私のいうことに一番従ってるそうです。

どれほどビビられたんだか(笑)

最近はそこまで変な人とは出会わないけど、以前はよく友人の話を聞いてもらっていました。

異様に依存してくる人ややたら攻撃してくる人が以前はよく周りにいたので。

数年前から同僚はこのままじゃ移動するする詐欺だといい、私は転職するする詐欺だね

とお互い笑いあったり。

以前は自分より先に辞めてほしくないと言っていたのが、数年前からは

私のためにはもっといい職場に移った方がいいねと。

ただ、そのもっといい職場がなかなか見つからないんですけどね。

何かあってもいつも味方になってくれたり、私が悪者になる必要はないと

かばってくれたり、同僚がいなかったらここまでは続けてこれなかったと思います。

ここ数年で私のメンタルも更に鍛えられたので、次が見つかるまで

与えられた今の状況でもう少し頑張ろうと思います。

もちろんチャンスが巡ってきたら、すぐにでも移る覚悟も準備もしつつ。

現状の不満ばかり言っててもキリがないですからね。

寧ろ超がつくほどのホワイト企業だし、変なところ甘い会社ですから。

もう40代に入って半年ほど過ぎてるけど、色々あった30代を同僚と過ごせて

良かったと心から思います。

40代も素晴らしい出会いがありますように。