ささやかな日々

欧州現地採用の何気ない日常

4年ぶりの再会

昨日は確か4年振りくらいの友人と会いました。

この4年程の間、どうしてるかな?とふと脳裏に浮かんだこともあったけど、

個人的に二人で会ったことはなかったし、頼りのないのはよい知らせと

きっと新天地で活躍しているんだろうと勝手に思っていました。

ちょっと前に結婚したと聞いていたのもあったのかもしれません。

 

恐らく日本語がほぼできないであろう旦那さんもいたし、合計6人プラス子供1人

だったので、そこまで深く話をしたわけではなかったけど、色々苦労があったようです。

元々研究員として働いていて、当時は労働条件や上司との問題があり

正規雇用を求めて引っ越していったものの、そこもかなり酷かったようです。

今は元々彼女がずっと研究していたのとは異なる分野で働いているそうです。

以前に比べたら恵まれた環境になり頑張っているものの、昇給が全くないのが

不満とのことでした。

昔の彼女は、給料は重要じゃない、ちゃんとした雇用形態で働きたいと

いつも言っていましたが、やっと私が以前言っていた、お金は大事、昇給しないと

モチベーションが上がらないというのを理解できるようになったとのこと。

いくら言葉で評価されようが、それに伴った対価を払ってもらわないと

本当に評価されているのかもわからないし、モチベーション維持も難しいというのが

以前からの私の意見です。

いくらお金で買えないものがあると言っても、お金で買えるものの方が

圧倒的に多いし、お金がないと精神安定的にも良くない。

そもそも在外邦人にとって、実家に帰るのは国内に住んでる人よりお金もかかる上、

せっかくの日本だから買いたいもの、行きたいところ、食べたいものが沢山ある。

欧州の中では治安のいい方だからと言っても、やはり同じ市内でも差はあるし

多少高くついても、治安と立地のいいところに住んだ方がいい。

そう考えると、億万長者になる必要はなくともある程度の収入は必要です。

そもそもインフレで、毎年物価が上がってますからね。

うちはインフレ率に合っていない、雀の涙程度の昇給しかないものの

交通費は全額支給されるので、それは助かっています。

今年は急に下がりましたが、毎年定期代が値上がりしていて、ここ数年の上昇率

は凄まじかったので。

日本と違って交通費でない会社の方が多いから、自費の人たちは辛かっただろうな。

 

1件目のイタリアンでは、その友人と今は数ヶ月に1度程度会う友人と

3人でお金の話しや語学の話しをしていました。

その彼女自身はアメリカで1度目のポスドク、以前はここで2度目のポスドク(英語)

をしていて、私から見ると英語は堪能です。

もう一人の友人はこちらで大学を出て、現地人と同じ土俵に立って就職、

何社か転職して、今年から独立。

一見二人とも語学に問題はなさそうですが、やはりネイティブには敵わないと。

私は彼らのように大学などの高等教育を海外で受けていないので、

ネイティブたちと争って仕事探しをするつもりは元々ありません。

どうあがいてもそこは無理だと、初めからいい意味で諦めています。

それよりも日本語母国語者として、日本での職務経験、日本人ならではの

気遣いや仕事に対する姿勢を求められる仕事を始めから探しました。

もちろん語学に特化して、ネイティブ並みに自然な文章を話すことが

できる人も例外的にいるでしょう。

ただ、それだとわざわざビザが必要な日本人を採用する必要は皆無です。

何故なら日本語堪能な欧州人や、現地育ちの日本人、ハーフの人たち等

ビザ不要の語学ができる人ならいくらでもいるから。

そもそも日本人が求められているポジションは、日本での職務経験や

日本人らしさを求めていることがほとんど。

友人二人は今どちらも日本とのやりとりをすることなり、自分の日本語力にも

中途半端さを感じだしたそうです。

外国語に限らず語学は仮に母国語でも使わないと劣化していくし、普段から

きちんとした日本語に触れる必要性は私自身も日々感じています。

ネットばかり見ないで、ちゃんと本を読むのも重要だと思います。

もちろんジャンルや作家さんは選ばないといけないですが・・・。

でも仕事と生活に必要な外国語も学び続け続けないといけない。

人生学びの連続だなと痛感しました。

 

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昨日食べたボンゴレ。

数年ぶりに食べたボンゴレは美味しかったけど、麺がちょっと柔らかくて惜しかった・・・。